拡張子とは?代表的な形式・ファイルのやり取りをするときの注意点を解説

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拡張子とは?代表的な形式・ファイルのやり取りをするときの注意点を解説

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パソコンやスマートフォンからファイルを作成すると、末尾の後ろに拡張子が付与されます。
拡張子にはさまざまな種類があり、対応したアプリケーションで開くことができます。

しかし、ファイルについて詳しく知らない方は「拡張子がどういったものかわからない」、「ファイルのやり取りをする方法がわからない」という悩みもあるでしょう。
当記事では、拡張子の詳細から代表的な形式、ファイルのやり取りをするときの注意点まで詳しく解説します。

拡張子について理解を深められるので、ぜひ参考にご覧ください。

拡張子とは

拡張子とは

拡張子とは、ファイル名の右側に「.(ドット)」で区切られた英数字の文字列を指します。
例えば写真ファイルであれば「jpg」、「png」、「gif」などの拡張子があります。

パソコンやスマートフォンはファイルの拡張子を識別し、対応したアプリケーションによって開くことが可能です。
前提として、拡張子はファイルを保存してから変更することはできません。

拡張子の削除や書き換えをおこなうと、開くアプリケーションでエラーが発生してしまいます。
ファイル名は半角や全角英数字も利用でき、自由に変更を加えられます。

しかし、ファイル名で利用できる記号は「-(ハイフン)」、「_(アンダースコア)」のみとなっています。
htmlやcssといった拡張子は半角英数字が基本となっているため、作業内容に合わせてファイル名を入力しなければいけません。

MacやWindowsなどOSで拡張子のファイル識別がされていることから、正常に開くためにはデバイスに合わせたアプリケーションの用意が必要です。

拡張子の機能

基本的に全てのファイルには拡張子が付与されており、パソコンからファイルを開くと関連付けられたアプリケーションが自動的に起動します。
パソコンのOSだけでなく、WebサーバーやWebブラウザがファイルを送受信するときには、ファイル名の拡張子をもとにファイル形式を識別する役割があります。

MacやWindowsでは、ファイルの拡張子を表示することができるため、開く前にどのような形式なのかをチェック可能です。
ファイルの拡張子によっては、現在パソコンにインストールされているアプリケーションでは開けないこともあります。

そんなときは、必要に応じてアプリケーションをインストールするようにしましょう。

拡張子の代表的な形式

拡張子の代表的な形式

こちらでは、拡張子の代表的な形式について紹介します。
それぞれの特徴や機能を順番に説明するので、ファイルを保存するときはぜひ参考にしてください。

テキストファイルの拡張子

テキストファイルの拡張子には、以下のような形式があります。

  • .txt:テキストファイル
  • .rtf:リッチテキストファイル
  • .csv:カンマ区切りファイル
  • .pdf:Portable Document Formatファイル

「.txt」はテキスト形式のファイルの拡張子となっており、メモ帳などのアプリケーションで利用されることが多いです。
MacやWindowsなどOSに関係なく開けるため、文章のファイル共有をするときに便利です。

「.rtf」はMicrosoftが定めた文書を保存するファイルの拡張子であり、文字の大きさ変更だけでなく表や画像の埋め込みもできます。
「.csv」は,(カンマ)で区切ったテキストファイルを指し、表計算ソフトやデータベースソフトなどのデータ管理に最適なファイルの拡張子です。

「.pdf」はAdobe社が開発した文書ファイルの拡張子であり、インターネット上で公開される取扱説明書や報告書などに利用されています。
パソコンのデバイスやOSの影響を受けにくく、ファイル共有をするときに最適です。

画像ファイルの拡張子

画像ファイルの拡張子には、以下のような形式があります。

  • .jpg:Joint Photographic Experts Groupファイル
  • .png:Portable Network Graphicsファイル
  • .gif:Graphics Interchange Formatファイル
  • .webp:Googleが開発した静止画像ファイル

「.jpg」は静止画を圧縮保存したファイルの拡張子となっており、スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真を保存したときに使われます。
最大24ビットのカラーに対応しており、画像の保存と送信が簡単にできます。

「.png」はラスター画像ファイルの拡張子であり、数百万もの色を処理できる点が特徴です。
圧縮時にデータが失われないことから、画像の保存や送信が用意にできます。

背景が透明、半透明なグラフィックなどの画像を処理するときは「.png」が最適です。
「.gif」は256色対応の画像ファイル形式を指す拡張子であり、動きのある画像を設定できます。

画像やフレームを結合することで、基本的なアニメーション作成が可能です。
「.webp」はGoogleがWebサイトの表示速度短縮を目的として開発した静止画像形式の拡張子です。

画像の画質を維持したまま、軽量化した画像を書き出せます。
ページの読み込み速度が改善するため、サイト運営に便利です。

動画ファイルの拡張子

動画ファイルの拡張子には、以下のような形式があります。

  • .mov:Quick Time動画ファイル
  • .mpg:Moving Picture Experts Groupファイル
  • .avi:マイクロソフトが開発した動画ファイル

「.mov」はAppleが開発した動画ファイルに拡張子となっており、Apple製品で利用できます。
Windowsのデバイスとは相性が悪いため、ファイル共有するときは別の形式の変換が必要です。

「.mpg」は、動画や音声ファイルを圧縮して格納できるファイルの拡張子です。
MPEG-1やMPEG-2、MPEG-4などの種類があり、拡張子は全て同じとなっています。

「.avi」はマイクロソフトが開発した動画保存ファイルの拡張子であり、Windowsとの相性が良いです。
古い時代のコンピュータの仕様に合わせていることから、現代では使われることが少ないです。

ファイルの圧縮方法

ファイルを圧縮するときは「.zip」などの形式でまとめます。
MacとWindowsはそれぞれOSが異なりますが、ファイルを圧縮するときは右クリックをして「圧縮」を選択すればzip圧縮が可能です。

zipの圧縮はファイルだけでなく、フォルダをまとめることもできます。
また、圧縮したzipファイルを解凍したいときは、Macならクリック、Windowsなら右クリックをして「すべて展開」で開けます。

あまり使わないファイルを放置しているとパソコンの容量を圧迫してしまうため、不要なものはzip圧縮をしておくことをおすすめします。

MacとWindowsでファイルのやり取りをするときの注意点

MacとWindowsでファイルのやり取りをするときの注意点

自宅や学校、会社でパソコン作業をするときは、使用するデバイスが異なることもあります。
MacとWindowsはそれぞれOSが異なるため、ファイルのやり取りをするときは共有設定が必要になります。

こちらでは、MacとWindowsのパソコンでファイル共有をおこなうときの設定方法について紹介します。

Macの設定方法

まずはMac側の設定方法について説明します。
以下の手順で設定をおこなってください。

  1. 上部アップルメニューを開いて「システム設定」をクリック
  2. 「一般」から「共有」を選択して「ファイル共有」をオン
  3. 右にある「情報」ボタン をクリックして「オプション」をクリック
  4. 「SMBを使用してファイルやフォルダを共有」をオン
  5. 「Windowsファイル共有」リストからWindowsユーザとのファイル共有が必要な各ユーザアカウントの横のチェックボックスを選択
  6. ユーザのパスワードを入力して「OK」をクリック
  7. 「完了」をクリックして、再度「完了」をクリック
  8. 「表示」>「ネットワーク」と選択して、アクティブな接続をクリックしたら「詳細」をクリック
  9. サイドバーから「WINS」をクリックして、Windowsコンピュータで使用されているワークグループ名を入力
  10. 「OK」をクリック

以上です。
続いて、Windowsの設定をおこないましょう。

Windowsの設定方法

WindowsユーザーがMacに接続するときは、Macのネットワークアドレスとログインするときのユーザー名とパスワードが必要です。
Macのネットワークアドレスを確認するには、上部アップルメニューから「システム設定」を選択して「一般」、「共有」、「ファイル共有」の横にある「情報」ボタンをクリックしてください。

「ファイル共有: オン」インジケータ下部にネットワークアドレスが表示されます。
MacのアカウントをWindowsユーザごとに作成するために、上部アップルメニューから「システム設定」を選択して「ユーザとグループ」をクリックします。

Windowsの設定手順は、以下の通りです。

  1. デスクトップ上に「フォルダ」を作成
  2. フォルダを右クリックして「プロパティ」を選択
  3. 「共有」タブを選択して「共有」ボタンをクリック
  4. 「ネットワークアクセス」パネルから「Everyone」を選択
  5. 「共有する相手を選んでください」の「名前」欄から「Everyone」を選択
  6. 「アクセス許可のレベル」のプルダウンから「読み取り/書き込み」を選択
  7. 「共有」ボタンをクリック
  8. 「ユーザーのフォルダーは共有されています。」画面から「個別の項目」欄に共有したいフォルダー名が表示されたら「終了」をクリック
  9. 共有」タブの「詳細な共有」をクリック
  10. 「詳細な共有」パネルから「このフォルダーを共有する」にチェックが入っていることを確認
  11. 「アクセス許可」をクリック
  12. 「アクセス許可」から「フルコントロール」部分のチェックボックスにチェックを入れる
  13. 「OK」ボタンをクリック

以上です。
Windows共有で使用するユーザアカウントのパスワードは安全に保管されない恐れがあるため、アカウントを使用しないときは無効にしておきましょう。

手軽なファイル共有サービスもおすすめ

MacとWindowsは設定をおこなうことでファイル共有をおこなえますが、設定には手間がかかります。
ファイル共有サービスを利用すれば、手間をかけず簡単にファイルを共有できます。

代表的なファイル共有サービスとしては「Gigaファイル便」や「firestorage」などがあります。
もしファイルがデバイスに対応していない拡張子だったとしても、最適な拡張子に変更して開くことが可能です。

MacとWindowsでは利用できるファイル共有サービスが異なるため、OSの違うデバイス間でファイル共有をしたいときは利用しましょう。

拡張子を変更する方法

拡張子を変更する方法

ファイルの拡張子は、デバイスによって設定を加えることで変更できます。
Macから拡張子を変更するときは「Finder」アプリを開き、環境設定から「すべてのファイル名拡張子を表示」をONにします。

そして拡張子を変更したいファイルを選択して、変更したら「変更してもよろしいですか?」というダイアログが表示されます。
そこで「“.***”(変更後の拡張子)を使用」をクリックすれば完了です。

Windowsから拡張子を変更するときは、エクスプローラーのウインドウ上にある「表示」をクリックします。
そして表示/非表示の「ファイル名拡張子」をONにして、拡張子を変更したいファイルを選択して変更します。

「変更しますか?」というダイアログが表示されるので「はい」をクリックすれば完了です。
パソコンのOSによって手順が少し異なるため、ファイルの拡張子を変更したいときは試してみましょう。

拡張子ファイルが開けないときの対処法

拡張子ファイルが開けないときの対処法

拡張子ファイルが開けないときは、開くためのアプリケーションの用意が必要です。
ファイル形式に対応したアプリケーションがなければ、データを受信してもパソコン上では開けません。

例えば「.psd」という拡張子の場合、開くためにはAdobeから展開されている「Photoshop(フォトショップ)」のアプリケーションが必要となります。
このように拡張子によっては専用のアプリケーションが必要になるため、ファイルが開けないときはインストールされているアプリケーションを事前にチェックしておきましょう。

まとめ

今回は、拡張子の詳細から代表的な形式、ファイルのやり取りをするときの注意点まで詳しく解説しました。
拡張子はファイル名の右側に「.(ドット)」で区切られた英数字の文字列であり、パソコンやスマートフォンが識別するために必要となっています。

テキストファイルや画像ファイル、動画ファイルなどによってさまざまな拡張子があるため、パソコンのOSに合ったものを選択してください。
Macの修理専門店であるアーストでは、Macのデバイスに関するサポートを行っています。

ファイルの保存や共有などの悩みも遠隔サポート(有償)によってサポートさせていただくので、ぜひ気軽にご相談ください。

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