AppleのMシリーズチップとインテルチップの違いは?性能を徹底比較!

Macサポート記事 Tips

AppleのMシリーズチップとインテルチップの違いは?性能を徹底比較!

更新日:

Appleでは、ARMアーキテクチャを使用して独自設計したMシリーズチップが展開されています。
Mシリーズチップは現時点でM4チップまで展開されており、従来と比べて大幅な性能向上となりました。

しかし、Apple製品について詳しくない方は、Mシリーズチップとインテルチップの違いがよくわからないという意見もあるでしょう。
iMacやMacBookの購入を検討しているなら、どのような違いがあるのか理解しておくことは非常に重要です。

当記事では、AppleのMシリーズチップとインテルチップの違い・性能まで詳しく解説します。
Mシリーズチップのモデルを選ぶメリットやおすすめモデルについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

Appleシリコンとインテルチップの概要

Appleシリコンとインテルチップの概要

はじめに、Appleシリコンとインテルチップがそれぞれどのようなものなのか説明します。
Appleシリコンは、AppleがARMアーキテクチャを使用して独自設計したシステム・オン・チップです。

iPhoneやiPad、Apple WatchなどのApple製品ではAシリーズチップのAppleシリコンが搭載されています。
Macでは、2020年11月11日にApple M1プロセッサを使用した最初のARMベースのMacが発表されました。

一方インテルチップは、かつてAppleのMacに搭載されていたインテル社製のCPUです。
2020年以降は自社開発のAppleシリコンを採用していましたが、以前の製品は全てインテルチップとなっていました。

Windows PCでも広く使われているインテルチップをMacに採用することで、Macの性能向上を狙う目的がありました。
しかし、Apple社は2020年にMacに搭載するCPUを自社開発のAppleシリコンに切り替えることで、性能や消費電力の低下、バッテリーの持ちなどを向上しています。

Mシリーズチップの種類

Mシリーズチップは、現時点でM1・M2・M3・M4まで展開されています。
シリーズがバージョンアップされることで、CPUやGPUの性能は大幅に向上しています。

M李シーズチップでは、ProやMaXなどより性能を向上させたチップが展開されました。
画像編集や動画編集など、高負荷がかかりやすい作業もスピーディにこなせます。

どのような使い方をしたいのかによって、最適なMシリーズチップを選ぶようにしましょう。

インテルチップの種類

インテルチップは、Core i5、Core i7、Core i9などが展開されています。
現在ではAppleシリコンの切り替えによって、インテルチップが搭載されているMac製品はありません。

また、インテルチップ搭載のMacはサポート期間が終了しており、Apple公式では修理対応ができなくなっています。
ただし、Appleでは古いMacを下取りに出すこともできるため、Appleシリコン搭載のMacを購入したい方は買い取ってもらうことも1つの手段です。

Mシリーズチップの特徴

Mシリーズチップの特徴

Mシリーズチップには、以下のような特徴があります。

  • Apple独自のチップ
  • 高いパフォーマンス性
  • 低消費電力
  • 高度な統合設計

それでは詳しく説明します。

Apple独自のチップ

Mシリーズチップは、Apple社が独自で設計したチップです。
従来ではWindows PCでも広く使われているインテルチップを採用していましたが、性能や消費電力の低下、バッテリーの持ちなどが向上しています。

Mシリーズチップは進化が進んでおり、将来的にも大幅なスペック向上を期待できます。
Apple製品のファンにとっても、独自設計されたチップが搭載されている点は信頼できるポイントです。

そのためApple独自のチップである点は、Mシリーズチップのメリットといえるでしょう。

高いパフォーマンス性

Mシリーズチップは、CPU・GPUともに大幅な性能向上を実現しています。
例えば初めて設計されたM1チップでは、8コアのCPUを搭載しており4つの高性能コアと4つの高効率コアで構成されています。

高性能コアは、電力効率の良い高効率コアに切り替えることによって処理と省電力を両立している点が特徴です。
GPUは最大8コアが搭載されており、画像編集や動画編集、3Dグラフィックスなどグラフィックス処理を必要とする作業でも高い性能を発揮します。

このようにMシリーズチップでは、高いパフォーマンス性を兼ね備えている点が大きなメリットです。

低消費電力

Mシリーズチップは、高い処理性能を発揮しながらも消費電力をおさえてバッテリー駆動時間を長くできます。
例えばM1チップを搭載したMacBook AirやMacBook Proは、従来モデルよりも大幅にバッテリー駆動時間が向上しています。

MacBook Airは最大18時間、MacBook Proは最大20時間の駆動時間を実現しています。
外出先で充電できないようなシーンであっても、低消費電力なので長時間の作業が可能です。

そのため低消費電力で設計されている点は、Mシリーズチップのメリットです。

高度な統合設計

Mシリーズチップは、CPU・GPU・ニューラルエンジンなどを1つのチップに統合して設定されています。
マザーボードの構造がシンプルになっているため、従来のモデルと比べて故障のリスクが少ないです。

ファンレス設計もされており、高負荷のかかる作業でも静音性を維持できます。
故障のリスクを減らせる点は、Mシリーズチップのメリットといえるでしょう。

MシリーズチップとIntelチップの性能を比較

MシリーズチップとIntelチップの性能を比較

こちらでは、MシリーズチップとIntelチップの性能を比較します。
CPU性能・GPU性能・バッテリー駆動時間においてどのような違いがあるのか理解できるため、ぜひチェックしてください。

CPU性能

2020年に販売されたMacBook pro M1とMacBook pro Intel Core i5を比較すると、CPU性能に以下のような違いがありました。

製品MacBook pro M1 13インチMacBook pro Intel Core i5 13インチ
モデル256GBモデル標準モデル
プロセッサ・8コアCPU
・7コアGPU
・16コアNeuralEngine
・第10世代
・Intel Core i5
・2.0GHz/4コア
・TB使用最大3.8GHz
・6MB L3キャッシュ

M1チップはCPUコア数2倍となっており、GPUは7コアとIntel Core i5よりも優位性の高さがわかります。
CPUのコア数を大幅に増加したことにより、M1チップは高速な処理を実現しました。

パフォーマンスを重視するなら、M1チップのMacが優れているといえるでしょう。

GPU性能

2020年に販売されたMacBook pro M1とMacBook pro Intel Core i5を比較すると、CPU性能に以下のような違いがありました。

製品MacBook pro M1 13インチMacBook pro Intel Core i5 13インチ
GPUApple M1チップ 

Intel Iris Plus Graphics

M1チップのMacは7コアのGPUを搭載しており、Intel Core i5のMacと比べて大容量の画像編集や動画編集に対応しています。
ただし、Intel Core i5のMacでは、外付けのeGPU(External Graphics Processing Unit)を使用することでグラフィック性能をアップできます。

外付けのeGPUを購入する必要があるため、コスト面を重視するならGPU性能が優れたM1シリーズのMacBook Proが優れているといえるでしょう。

バッテリー駆動時間

2020年に販売されたMacBook pro M1とMacBook pro Intel Core i5を比較すると、CPU性能に以下のような違いがありました。

製品MacBook pro M1 13インチMacBook pro Intel Core i5 13インチ
バッテリー容量49.9Wh58.0Wh
バッテリー最大稼働時間・インターネット:15時間
・ムービー再生:18時間
・インターネット:10時間
・ムービー再生:10時間

上記表からわかる通り、M1チップのMacはIntel Core i5のMacと比べてバッテリー最大稼働時間が1.5倍以上伸びています。
バッテリー最大稼働時間が伸びたことから、長時間の作業ができるようになっています。

外出先では充電できないケースも多いため、バッテリー稼働時間が長くなっている点はM1チップの特徴の1つです。

Mシリーズチップのモデルを選ぶメリット

Mシリーズチップのモデルを選ぶメリット

Mシリーズチップのモデルを選ぶことで、以下のようなメリットがあります。

  • 高速処理ができる
  • 故障のリスクが少ない
  • 発熱が少なく安定した作業ができる

それでは詳しく解説します。

高速処理ができる

Mシリーズチップは、CPUの性能が高く高速処理ができます。
パソコンの処理性能は作業を進める上で重要な要素となっており、高速処理ができればスピーディに対応可能です。

とくに画像編集や動画編集などの作業は高負荷がかかりやすいため、高速処理ができるMシリーズチップであればスムーズに進められます。
ビジネスやプライベートの作業において、高速処理ができる点はMシリーズチップのMacを選ぶメリットといえます。

故障のリスクが少ない

Mシリーズチップは、CPU・GPU・ニューラルエンジンなどを1つのチップに統合しています。
従来の製品と比べて故障のリスクが少ないため、安心して作業を進められます。

Macが故障すると作業が中断されるので、リスクを軽減できる点はMシリーズチップのメリットです。

発熱が少なく安定した作業ができる

Mシリーズチップは処理による発熱を抑えるように設計されているため、安定した状態で作業ができます。
CPUが発熱すると熱暴走を起こす可能性があり、パソコン本体が故障する原因となります。

発熱を抑えた設計がされているMシリーズチップであれば、熱暴走のリスクを軽減可能です。
そのため発熱が少なく安定した作業ができる点は、Mシリーズチップのメリットといえます。

Appleシリコン搭載のおすすめモデル3選

Appleシリコン搭載のおすすめモデル3選

最後に、Appleシリコンが搭載されているおすすめモデル3選を紹介します。

  1. iMac M4
  2. MacBook M4
  3. Mac Studio M4 MAX

高いパフォーマンス性を兼ね備えたモデルとなっているため、ぜひ購入を検討してください。

1.iMac M4

iMac M4は、幅広いカラー展開がされているデスクトップ型パソコンです。
ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングを採用した先進的なGPUを搭載しており、リアルなグラフィックス表現が可能です。

最大32GBのユニファイドメモリを搭載できるため、マルチタスクも問題なく対応できます。
最新機能であるApple Intelligence機能も含まれているので、作業効率を向上可能です。

2.MacBook M4

MacBook M4は、コンパクトでハイスペックなノート型パソコンです。
標準的なM4チップだけでなく、アップグレードによってM4 Pro、M4 Maxを搭載できます。

プロ向けの高性能なスペックを兼ね備えており、スピーディな作業が可能です。
iPhoneと連携して使うこともできるため、ビジネスやプライベートなど幅広いシーンで役立ちます。

外出先で作業をおこなうことが多い方におすすめです。

3.Mac Studio M4 MAX

Mac Studio M4 MAXは、プロ向けに開発されたデスクトップ型パソコンです。
iMacとは異なりディスプレイが搭載されていないため、別途モニターが必要になります。

コンパクトで携帯性に優れているので、モニターとキーボード、マウスがあれば場所を選ばず作業できます。
最も高性能なM4 MAMチップを搭載しており、ストレスフリーで作業が可能です。

まとめ

今回は、AppleのMシリーズチップとインテルチップの違い・性能、Mシリーズチップのモデルを選ぶメリット、おすすめモデルまで詳しく解説しました。
MシリーズチップはAppleが独自設計したものであり、従来のインテルチップと比べて高いパフォーマンスを発揮します。

これからMacの購入を検討している方は、ぜひ当記事で紹介した内容を参考してください。
Mac修理専門店であるアーストでは、Macの不具合やトラブルを解決するためのサポートを提供しています。

遠隔操作による外部サポート(有償)もおこなっているため、Macに関する悩みや不安があればぜひ気軽にご相談ください。

-Macサポート記事, Tips
-,